熊本県仏教会とは
平成28年熊本地震をきっかけに、熊本県仏教会が平成30年10月9日に発足しました。
現在、熊本県内の7宗派(曹洞宗・浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・浄土宗・日蓮宗・高野山真言宗・天台宗)と2団体(荒尾市仏教会・熊本市仏教連合会)が加盟し、同県内1,166ヵ寺の内、955ヵ寺(約82%)の寺院が加入しています。
熊本県仏教会は平成30年11月26日、全日本仏教会第23回理事会にて加盟団体として入会が承認され都道府県仏教会としては約15年振りの新規加盟団体となりました。
平成28年熊本地震からの復興

平成28年熊本地震は、平成28年4月14日から16日の間に、熊本県から大分県にかけて発生した一連の地震で、熊本県益城町では震度7が2回観測され、同県南阿蘇村では土砂災害で全長約200メートルの阿蘇大橋が崩落しました。地震による家屋の倒壊などで亡くなった方は50人。避難生活による環境の変化などが原因の災害関連死は215人を超えました。熊本県では、約4万棟の住宅が全半壊し、最大18万人が避難。3回忌を迎えた今でも、未だに仮設住宅での生活を余儀なくされている被災者の方が多数おり、継続的な支援が必要とされています。
熊本県仏教会は被災地の支援活動をめぐり、宗派を超えた連携を求める声が地元僧侶から上がり、浄土真宗本願寺派が中心となって仏教会設立に向けての準備会を設置し、約2年の調整を経て、発足に至りました。会則には、相互交流や仏教文化向上のほかに、「熊本地震の追悼」が盛り込まれ、震災をきっかけに団結した強い意志が表れています。
平成28年熊本地震を忘れない

平成31年1月3日、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、同県和水町で震度6弱を観測。幸い大きな人的被害はありませんでしたが、平成28年熊本地震を思い出し、不安を感じた方が多くいらっしゃったことと拝察いたし、心よりお見舞い申し上げます。
平成28年熊本地震から3年をむかえようとしている今でも、地震の爪痕は多く残っており、大きな被害を受けた熊本城も、未だに石垣が崩れたままの状態です。報道が減り、災害の記憶が薄れてしまう中で、被害に向き合い、思いを寄せ続けていく事は、これからも復興への大きな力となります。
熊本県仏教会とは
発足の経緯


熊本地震が発生。この災害をきっかけに宗派を超えた連携の必要性が高まる
熊本県仏教会が正式に発足
全日本仏教会第23回理事会にて加盟団体として入会が承認
※都道府県仏教会としては約15年振りの新規加盟団体
設立の詳細

結成祝賀会

2018年12月13日夜、熊本市中央区のホテル熊本ニュースカイにて開催
参加者:約120人
晨利信会長のあいさつ:「会員の交流を深め、熊本地震犠牲者の追悼や仏教文化の向上に努めていきたい」
義援金:全日本仏教会に寄せられた熊本地震義援金約1千万円が県仏教会に伝達され、被災した県内の寺院に分配されました。
活動目的
熊本県仏教会は全日本仏教会の傘下として、県下約995ヶ寺余を会員として以下の目的で活動しています:
- 仏教の興隆宣布 – 熊本県における仏教文化の普及と発展
- 仏教的な社会福祉 – 仏教の教えに基づく社会貢献活動
- 会員の互助啓発 – 加盟寺院同士の相互支援と学び合い
加盟7宗派
加盟地域仏教会
以上 加盟宗派団体一同